笹を考える(2)

Feb 2, 2009


→前項目の『笹を考える(1)』から続いております。
    
         
■香りのフィルター
     
『空気のフィルター的な役割をする香りとは何か?』
梅、紫蘇、こういったものは、フィルター的な役割をこなしてくれる存在だと私は解釈しています。
向こうから吹いてくる風をそのまま受けるより、そのものを通じて(梅や紫蘇ごしに)風を受けるほうが清らかな空気になって気分が良い、すなわちフィルターです。
    
食べ物の味も同様で、インスタント食品のように不透明な味でも、梅干とか紫蘇をほんの少しあしらうと、風味が澄んできます。これもフィルターなのです。
     
お香の世界で有名な伽羅とか、なかなかお目にかかれない高価なものもございます…。
      
日本では、
「香りを付着させる」「におわせる」という行為よりも、
「その場を清める」「浄化する」といったような、背筋を正して事にあたる態度を重んじる価値観が強いと思います。したがって、それに付随した香りが好まれやすい傾向にあるのではないかと、私は思うのです。
「日本人は、ほのかな香りが好き」とはよく言われることですが、私は、それよりも、フィルターを欲しているのだろうと解釈します。清らかな気持ちになりたい欲が強いのでしょう。

■そして笹・・・
   
笹も、フィルターの一つです。
       
新しい畳の香りが好きな方は少なくないと思います。笹の香りにも、そういった気持ちが澄むようなところがあります。そして、笹の香りの、ほのかに甘いところは遊び心だと思ってください☆ご愛嬌。そこに夢が宿っているのです。(笑
    
海外名産の、強い花の香りは華やかでエネルギッシュな存在ですが、上記の解釈でいくと、フィルターではなく「重ね塗り」状態になってしまうので(空気に空気が積もって押し出す感じ?(笑)、人によっては強い花香を好ましく思わない方もいらっしゃると思います。
どのような香りが選ばれるかは、人それぞれの価値観と、そして、その時のその人の心身の状態によっても選ばれる香りは違ったものになります。人々の気持ちに幅広く対応できる香りづくりがなされれば良いと思います。